<第409号> 平成19.1.1  発行:刈谷医師会   責任者:会長 石 川 平 八


平成19年01月01日発行表紙 

表紙説明  十二支の由来
 
十二支の動物については皆さん「なぜ?」と思われたことがあるでしょう。日本では昔からこんな民話が語り継がれています。
 「昔々、ある年の暮れのこと。神様が動物たちにお触れを出したそうな。
  『元日の朝、新年の挨拶に出かけて来い。一番早く来た者から十二番目の者 までは順にそれぞれ一年の間の大将にしてやろう。』
  動物たちはめいめい張り切って元日が来るのを待っておった。ところが猫は  神様の処にいつ行くのか忘れてしまい、ネズミに説いた。するとネズミはわざと 一日遅れの日にちを教えた。猫は真に受けて喜んで帰って行ったそうな。さて 元日になると、牛は「歩くのが遅いから」と一足早く夜のうちに出発した。牛小屋 の天井でこれを見ていたネズミは、牛の背中に飛び乗った!・・・・・・そんな事 とは知らず牛が神様の御殿に来て見ると、どうやら一番乗りらしい。喜んで門を くぐろうとしたその時、ネズミが背中から飛び降り、チョロチョロ走ってまんまと一 番になってしまった。それで牛は二番、それから虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏 、犬、猪の順で着いたそうな。猫は一日遅れで行ったものの、番外で仲間に入 れなかった。猫がネズミを追い回すのは、どうやらこの時の恨みらしい。」
 中国や朝鮮半島、中央アジアなどにもこれと似た伝承があるそうです。

 − イノシシ豆知識 −
 さて今年の干支は亥です。十二支の競争ではビリになってしまい、猪突猛進とはいかなかったようですね。皆さんにもお馴染みのこの猪について、ちょっと豆知識を・・・・・・。
 アジア・ヨーロッパに広く分布し、山地に小さな群れを成して生活しています。日本では関東地方から西に多く棲んでいます。最近では住宅街にも出没し、ニュースでも度々取り上げられています。2本の牙が刃物のように発達し武器となりま
す。昼は木陰や穴を掘って休み、夜活動します。ブタに似た鼻を巧みに使い地面に穴を掘り、ミミズやカエルなどの小動物のほかタケノコ、ヤマイモ、木の根等の植物も食べ、畑を荒らすこともあります。最近は人間のゴミもあさっています。走
るのが速く、性質は用心深いが怒ると極めてあらくなります。バッタリ出会ったらご用心を・・・・・・。
 イノシシには「猪」の他に「豕」という漢字もあります。
 豕は猪の古称で、豚を示して言っていた時代がありました。
 「豕を抱いて臭きを知らず」とは自分の欠点や醜さはなかなか気づきにくいことだそうです。「猪も七代目には豕になる」変わらないように見えても長い年月の間には、それなりに変化がある、というたとえです。
 「豕を憎みて臭きを愛す」大もとを憎んでいるのに、それから派生する事柄には寛大である〜不合理で一貫しない考えのたとえ。
 「豕を憎みて臭きを愛し、泥を厭うて汚れを忌まづ」
 ・・・・・・あまり良い意味では使われていないのが、少し気の毒ですね。
(神谷博彦 記)
<表紙 色紙> :神谷加代子


第409号  も く じ
巻頭言
 特定健診・特定保健指導について 会長 石川平八
第187回 刈谷内科医会
 認知症高齢者の理解と対応 きのこエスポワール病院 副院長 藤沢嘉勝先生
刈谷眼科医会
 眼科と神経内科の接点 刈谷豊田総合病院 副院長 村上信之先生
第73回胸部XP、ECG検討会
 診断にクォンティフェロンTB-2Gが有用であった、
 毎日3日間喀痰検査で塗抹陰性の肺結核症例
刈谷豊田総合病院呼吸器・アレルギー内科医長 加藤聡之
第32回西三河地区学校保健研究大会を無事終えて 知立市学校保健会会長 松井俊治
理事会メモ(第16回・第17回)
支部だより(刈谷・知立・高浜)
シリーズ
 刈谷豊田総合病院 内科紹介 内科統括部長 岩田 勝
検査センターだより 刈谷市健康課長 中川勝移
2007 新春随想
 私にとっての2006年 神谷ヨ彦
 年頭の言葉 鈴木信夫
 一世代前のブータンに学べ 船曳孝彦
 京都へ「除夜の鐘」を聞きにいこう 武藤泰敏
 紫雲英の花 鈴木隆元
 我がスポーツ人生 今井文博
刈谷支部京都日帰り旅行
 神護寺・高山寺と嵐山吉兆 飯海 潔
会員サロン
 二十数年振りの白山 深谷嘉英
休日診療だより 休日診療担当委員会
表紙説明
 十二支の由来・イノシシ豆知識 神谷博彦
 <表紙 色紙> 神谷加代子
 編集後記 広瀬滋之