<第404号> 平成18.8.1  発行:刈谷医師会   責任者:会長 石 川 平 八


平成18年08月01日発行表紙 

表紙説明  芽の輪くぐり (知 立)
 
知立神社の神事の一つ、茅の輪くぐり(ちのわくぐり)が7月31日行われ大勢の老若男女でにぎわいました。
 茅の輪くぐりは、疫病除け、邪気退散の行事として各地で6月から7月にかけて行なわれています。粗末な身形の須佐之男命(すさのおのみこと)が一夜の宿と食を心良く提供した貧しいながらも心あたたかな蘇民将来(そみんしょうらい)なる者に、その御礼として茅の輪を腰にまけば種々難儀が逃れられると教えた事に由来すると言われています。疫病流行時教え通り茅の輪を着けた将来一族には罹患する人なく代々子孫を残す事が出来たと言うことです。
 芽の輪をくぐる時、8の字を書く様に廻るのですが、「われ蘇民将来の子孫なり」と唱えて廻る慣わしの所もある様です。(8の字に廻るのは、神主さんのお祓い串のまわし方に見立てての事とか)。
 芽がやは生命力が旺盛でその瑞々しさから病気や災厄を祓う草とされています。
 私も社務所で茅をいただき茅の輪くぐり夏越のお祓いを受けて来ました。
 神官の方にお願いし行事前に芽の輪を撮らせていただきました。

[追記] 信濃国分寺では、薬師如来の化身(牛頭大王)が、蘇民将来の手厚い施しを受けその礼として柳の木に「蘇民将来子孫人也」と書き携帯すれば子
々孫々が災厄をまぬがれ繁栄すると教えたとあります。正月7日・8日の縁日には六角形の形状の柳の木の護符がさずけられる為、参詣者が多く集まります。
 蘇民将来なる人物は同じでも、神道と仏教ではお話も行事も違って伝えられているところが興味深い。
(永田隆郎 記)


第404号  も く じ
巻頭言
 安楽死問題と在宅医療 理 事 野村英雄
第186回 刈谷内科医会
 消火器症状で悩んでいる患者さんのために 独立行政法人国立病院機構 さいがた病院 院長 松枝啓先生
理事会メモ(第7回)
支部だより(刈谷・知立・高浜)
シリーズ
 刈谷豊田総合病院 産婦人科の近況 産婦人科部長 山本真一
保健所だより 愛知県衣浦東部保健所長 松本一年
新入会員紹介
 中田内科クリニック 中田耕太郎
 中野皮フ科 中野洋子
会員サロン
 私流海外旅行のスタイル 早川敬子
 総理大臣官邸見学記 神谷ヨ彦
小説
 『瘢痕の地相』(2) 神酒 葵
休日診療だより 休日診療担当委員会
検査センターだより 伊藤春人
表紙説明
 茅の輪くぐり(知立) 永田隆郎
 編集後記 鈴木 隆元