＜第５６３号＞　令和１．１１．１　　発行：刈谷医師会　　　責任者：会長　丸上　善久

表紙説明　西福寺（刈谷）   　名鉄一ツ木駅より北へ200mほどに位置する大仙山雲涼院西福寺です。 　天台宗・真言宗が合祀されためずらしい寺院です。御本尊は上品阿弥陀如来と見送り弘法大師です。三河三弘法の一寺として知られ、大師の命日（旧３月21日）はもとより祥月命日には３ケ寺を回ってお参りするのが慣わしとなっています。他の２寺は知立の遍照院、刈谷一里山の密蔵院です。 　三ケ寺はかなり離れて位置していますが、以前は歩いて参拝される方が多く見られました。昨今は三ケ寺を巡るバスも命日当日は出ていて、それを利用してお参りされる方もある様です。それでもお参りの信者さんも減り、それをあてにしての出店も激減しています。 　このお寺、平成30年４月に寺院全体が改修され落慶法要がなされています。 　斜め先の井戸山泉龍寺の境内には、弘法大師ゆかりの井戸がございます。 　大師ゆかりの井戸は近郷のみならず全国あちこちに存在し、大師が大陸に渡り修行された際、地質学も学ばれ、その知識を基に湧水地をその土地の人々に布教と重ねて教示されたものと考えます。 　この様に井戸に限らず種々の徳をあまねく人々に与えられた事が長く大師が慕われている由縁かとも思われます。

（永田隆郎　記）